100 年前、まだ日本で「婚約指輪」や「結婚指輪」が
一般的ではなかったころ。
清いせせらぎと静かな海を臨む城下町で、
ある青年が恋をしました。

身分や家柄が重んじられる時代。
それは「叶わぬ恋」でした。

青年は町一番の匠に懇願しました。
飾りの匠(当時の貴金属職人)は切ない願いを聞き入れ、
女性の大好きな満開の花の彫り入れた、美しく輝く指輪を作ったそうです。

その指輪こそMIORING の原点。
私達の初代が初めて恋人達のために作った指輪です。

匠は晩年、愛した故郷の水辺に立ち寄っては、水面に並ぶ
水路標識を見つめて、
「私達の作る指輪はこの澪標(みおつくし)みたいなものだ」と
語ったと伝わっています。

ふたりで漕ぎ出す人生は船旅のようなもの。
「澪標」とは船を導く航路標識です。
愛には浅瀬もあれば、深みもあります。
平穏な凪(なぎ)があれば、大きな波が立つ事もあるかもしれません。

どんな海原が広がっていたとしても、
新たな船出の先に前途洋々とした未来がまっていますように。
指輪がふたりを結び、素晴らしい航海へと導いてくれますように。

そして、身をつくし合う愛の火がいつまでも灯るように。

時代を超え、初代が作り続けた日本の伝統技法を守りながら
水路標識「澪標(みおつくし)」としての願いを込め、
私達はMIORING を作り続けています。

あれから100 年。
想いを刻んだ彫刻は何年経っても美しく、
ふたりの孫の代になっても大切にされています。

愛の証はまだ、輝きを失っていません。